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2016.10.19

校長室より 第84号

 今年のノーベル賞受賞者は今月3日の医学・生理学賞にはじまり、物理学賞、化学賞、平和賞と続き、10日に経済学賞、そして13日に文学賞が各々発表となりました。医学・生理学賞には東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏が選ばれ、日本中が歓喜と興奮にわきました。日本人のノーベル賞受賞は3年連続となり、米国籍を取得した人を含めて25人目だそうです。

 以前、ノーベル化学賞のメダルを見せてもらう機会がありました。表面はアルフレッド・ノーベルの横向きの肖像で、裏面には科学の女神が自然の女神のベールをそっと外して覗いているデザイン。とても印象に残るもの。正に科学(Science)が自然(Nature)の神秘な謎や法則を解き明かしている場面を描いています。

 人類の繁栄や発展は、人文科学、社会科学、自然科学の分野における様々な発見や発明によってもたらされてきたと言えるでしょう。そして発見や発明を支えているのは、旺盛な好奇心と飽くなき探究心。人間が持つ特性です。

 イソップ物語に『金の卵を産むニワトリ』の話があります。あらすじは、ある貧乏な男が飼っているニワトリが金の卵を産むようになり、やがて大金持ちになるが、その男はニワトリが金の卵を一日一個しか産まないことから、金塊欲しさにニワトリの腹を切り開き、全てを失ってしまうというもの。この話の教えは「強欲は破滅をまねく」ですが、もしも、その男が欲に目が眩むことなく、科学的な視点でニワトリを観察研究してたならノーベル賞級の発見になっていたかもしれません。


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